読書好きの森。

読書好きの、読書好きによる読書ブログです。本を通して、心に宝物を。

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20200213 授業記録

2時間目 5年 社会 

 時間割変更に気づかず、3時間目だと勘違いしていた。

 教えていただき、たいへん助かった。

 社会のいつも通りの流れ

 ①地図帳探し 5分

 ②年表作り  5分

 ③本時の内容30分

 で行った。

 内容は、「大宝律令」~「天平文化」のさわり。

 目を合わせるということを今までよりも意識していたが、全員と目線を合わせるには到底及ばない。45分で30人全員とするならば、ペース的には1分半に1人。

 時間均等にというわけにはどうしてもいかないので、

 ①あいさつのとき

 ②ノートチェックで持ってこさせた時

 にある意味「稼いで」いきたい。

 この一年は「目線」を中心に鍛えていこう。

【さる先生の全部やろうはバカやろう/坂本良昌】

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「全部やろうはバカやろう!」

衝撃的で超ショックな一言でした。

なぜなら私が「全部やろう人間」だったから。

 

小学校教員初任者の私です。

毎日遅くまで働き、定時で帰られる先生を横目に「どうしてそんなに早く終わるんだぁ~」という思いをしています。笑

 

 

まず一言感想「今、知ることができてよかったぁぁぁ。」

 

「あれいいな。これいいな。」「全部やろう。」というのは

【非エッセンシャル思考】だそう。そして結局全部中途半端。わたし的あるある。

 

それよりも【エッセンシャル思考】にシフトチェンジしてみようと思いました。

「より少なく、しかしよりよく!」なる仕事を選択する。

 

ただ、経験不足の私には何が「よりよく!」なのか判断しずらい。

でもさる先生こと坂本先生はこの「よりよく!」の基準を示してくださっていました。

それは生産性を考えること。

          得られた成果 

普通生産性とは    投入資源  という感じですが、これを教育に置き換えると

 

  子どもの正の変化  

投下した時間とエネルギー ということになるそうです。

 

そして、生産性が高いものに取り組む。

ほかにもたくさんの判断材料が分かりやすく提示してあり、「これは本当に必要な仕事なのか」「どうすれば無駄をなくせるか」などの様々な視野を持つことができました。

 

あとは自分が経験しながら肥やしていくのみ!

 

本の中に「エッセンシャル思考」や「トヨタ式片付け」など様々な分野の視点が取り入れられています。

そしてそれらを印象付けるような表現で書かれていて、すっと頭に入りやすかったです。

本で得た知識を活かすってこういうことですね。尊敬。

 

そして一番共感し、心に残ったのは「仕事を楽しむ」ということ。

楽しむために考える。工夫する。できるようになる。

私も「仕事を趣味にすれば、きつさも半減するのでは」と思っていたので、通ずるものがあり嬉しかったです。

 

レッツ 意味のある 働き方改革

 

読書ノートの一部です。

誘ってくださったお二人に感謝。

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【medium霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼】

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medium霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼


2020年本屋大賞ノミネート作品

2020年「このミステリーがすごい!」1位

2020年「本格ミステリ・ベスト10」1位

2019年「2019年ベストブック」(Apple Books 2019ベストミステリー)

ミステリーにおける様々な賞を三冠獲得している注目の作品。

 

 

推理作家の香月史郎は、とある事件で美しき霊媒師の城塚翡翠と出会う。

香月と翡翠は推理と霊媒で様々な事件を解決していく。

 

そんな中、世間を震撼させる連続殺人事件に立ち向かうことに。

証拠の無い難解な連続殺人事件。

推理と霊媒の2つの力で導き出す事件の真相...

翡翠に迫る殺人鬼の魔の手。

予想不可能な事件の謎の真実に震え上がる。

 

 

 

物語のテンポが良く、序盤からスラスラと飽きることなく読めました。

 

しかし!!

こんなにも賞を獲得している期待の作品です。

事件の真相にドキドキしていると、中盤あたりから何やら期待を裏切られるようなライト感が漂ってくる...

予想していた謎解きは何処へ?

 

ショックを隠しきれずに読む手を止めようかと思いながらも読み進めていく。

 

分厚いハードカバーの本を両手で強く握りしめ直して声に出した

えぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!

 

見事にやられました。

予想の出来なかった真相に声まで出して驚きました。

 

世界がひっくり返り最驚の謎が明かされていく。

そこからは無我夢中で読み進めていて、ページをめくる手が止まらず。

華麗な伏線回収の舞台へ。

 

あれも伏線!これも伏線!

すべてが伏線

更に面白いのが、驚くべき展開は1つではないこと...

 

読み終えた後、個人的に伏線を回収しようと改めて読み漁る!

そういうことだったのね...

 

ミステリー界のマジシャン相沢沙呼先生の手のひらで転がされていた...

まんまとしてやられました。

 

 

イラストレーターである遠田志帆さんがブックデザインしているカバーの翡翠ちゃん。

作中の翡翠ちゃんにぴったりの美しさ。

ミステリアスな中に、可愛らしさのある翡翠ちゃんが好きになる!

 

ブックカバーで、妖麗に微笑みかける城塚翡翠

読み終えた後改めて眺めていただきたい。

きっと表情が違って見えてくるはず...

 

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【HELLO WORLD/野崎まど】Book Log

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今いる世界は。見えているものは。触れているものは。そして自分自身は。

本当に「本物」か?

 

京都を舞台にしたストーリー。

疾走感あふれる場面展開の中に溢れる、色彩鮮やかな舞台。

文庫本のページをめくる度に、

いろんな色が頭の中に浮かんでくる。

 

「下校する頃には、堀川通が橙色に染まっていた。(121ページ)」

頭の中に情景がありありと浮かんでくる。

 

本が好きな男子高校生 堅書直実(かたがきなおみ) は、

内気な性格で、自分から積極的に人と関わるタイプではない。

本が一番の友だちである。

本好きな私としては、共感せざるを得ない。

 

ヒロインの 一行瑠璃(いちぎょうるり) は、

どこか古風な、どこか不思議な直実のクラスメイト。

 

 

一行瑠璃みたいな人とおしゃれなカフェで読書会を開く。

とてもすてきな時間が流れるだろうな。

直実が「10年後の直実」と出会い、瑠璃に惹かれていく。これはよくあるような展開である。

本のあらすじを紹介するよりも、一番心に残った文を紹介したい。

 

 

329ページ。後ろから4行目。

 

 

真っ白い世界に、最初の一行目を書き込む。

何を書いてもいい世界で、僕は。

何を書くかを、自分で決めた。

「まだ何も知らない、新しい世界なんです。」

 

 

自分の世界には今、何が書き込まれているのだろうか。

そして、どれほどの空白があり、何色のペンで書きこまれたのであろうか。

いつまでも真っ白なキャンバスを自分の心に用意しておきたい。

 

「いまからどんなことにでもチャレンジできる!」

「自分の進む道は自分で決めていく!」

 

こんな気持ちをずっと持ちたい。

そうすれば、自分に見えない景色がこれからもどんどん見えてくるだろう。

 

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ヒマラヤ大聖者のマインドフルネスを読んだ感想


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「マインドフルネス」の言葉は聞いたことがあった。

そして、マインドフルネスを実践している身であったが、

 

「ヒマラヤ大聖者」の

 

とは、どのようなものなのか。興味をそそられる。

 

今の人生を豊かにする答えは、自分の外側にあるのか。内側にあるのか。

この本では、「自分の内側に答えがある」と述べる。

では、自分の内側を見るためにはどうすればよいのか。

その手法が、マインドフルネスである。

 

最も大切な考えとして、

「今、ここにいる」

という考えをあげている。

過去のしがらみにとらわれるのでもなく、

未来の評価にとらわれるのではなく、

「今」の自分はなにをするのか。

 

過去の自分にはできないことも、「今」の自分にはできるのではないか?

過去の自分では決断できないことも、「今」の自分だったら決断できるのではないか?

 

常に「今」に立ち返る。その姿勢が過去にも未来にも影響を与える。

そんなメッセージを感じざるを得ない。

 

みなさんは、「暴力」というとどんな暴力をイメージされるだろうか。

力の暴力、言葉の暴力…

 

他に「第三の暴力」があると述べる。

それは、

 

「思いの暴力」

 

である。

何か行動する前には、必ず思いがある。その思いが悪いものであれば、

悪いエネルギーをもたらしてしまう。

たしかにそうである。

何か後ろめたいことを考えていたら、良い出来事が起こるわけがない。

 

「何事もバランスをとることが大切である」

 

この本の伝えたい本質なのではないか。

 

良いことが起こったとしても、それに引きずられずに「今」を見つめる。

そうすれば、何か失敗したときにもフラットな気持ちでいられる。

体を使いすぎるのではなく、休養もしっかりとる。

そうすれば、安定して活動的に取り組める。

 

「今」に目を向けて、「バランス」をとることで、自分と向き合える。

 

213ページからの実際のマインドフルネスのプラクティスは、だれでも取り組める内容である。

5分でできる。物はなにもいらない。

ぜひ、やってみていただきたい。

 

これから先、

「昔から苦手だから、これはちょっと嫌だな…」

と考えるのではなく、

 

「今の自分だったらできるかな?できないかな?」

「今の自分はやりたいのかな?やりたくないのかな?」

と「今」の自分と決めていくことにする。

 

最後に読書ノートを公開する。

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ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス 読書ノート

 

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【ライオンのおやつ/小川糸】

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ライオンのおやつ 小川糸

2020年本屋大賞ノミネート作品

 

 

「あなたは人生の最後に食べたいおやつは、なんですか?」

 

 

33歳という若さで余命宣告される雫。

瀬戸内のホスピス「ライオンの家」で最期の日々を過ごすことに。

毎週日曜日はおやつの時間があり、入居者のリクエストによってそのおやつが決まる。

雫は瀬戸内の人々と余生を過ごしていきながら「生」について考えさせられる。

そんな最期に雫がリクエストしたおやつとは。

 

「死」というものがどういうものなのか、なかなか難しく遠いもののように聞こえますが、誰しもがその時を迎え、誰しもがそれについて深く考える日が必ずくるでしょう。

 

残りの人生をいかに生きるか(QOL=生活の質)、いかに死ぬか(QOD=死に方の質

 

きっとあなたも「ライオンの家」で最期を迎えたくなるはず。

ホスピスの名前でもある百獣の王ライオン!

その名前が付けられた訳もとても深い。

お腹がすくって生きている証。ご飯を美味しいと思えるのって生きている証。「安心して食べたり寝たりできる」

 

食事の描写がとてもよく、読者はきっとお腹が空くはずです。

この作品を読んでお腹が空いたり、美味しそうと思ったあなた!

それは生きている証」です。

...私も読了翌日の朝には卵粥を食べていました

 

死を受け入れるとは...?

自分自身の最期の時をどう過ごしたいと思いますか?

後悔のない人生をおくるなんて難しいことだと思いますが、今の現状を見つめて、一日一日をもっと大切に、感慨深いものにしたいと思える作品です。

 

更に素晴らしいのが、作品に登場する人物の一人一人がとても個性的で面白いのです。

 

私だったら...

朝、六花のモフモフ毛を撫でながら目覚めて

食堂でかの姉妹の日替わりのお粥に舌つづみを打ち

美味しい空気を味わいながら六花タヒチくんのぶどう畑へお散歩

絶景を見ながらベンチでタヒチくんとランチ

ライオンの家へ帰って来たら今日は誰のおやつが選ばれるかその時を待つ

おやつの後はマスターの淹れてくれたコーヒーを飲みながらマドンナと談話

アワトリス氏が受けるカモメちゃん音楽療法を覗いてみたり

夕食にはお肉をリクエストしてタヒチくんのワインもいただく

 

やはり読めば読むほど「ライオンの家」で最期をおくりたいと思い、一日の自分なりのスケジュールなんか考えてみたりする。

 

読了後、再度自分だったら最期に食べたいおやつは何だろう?と考えてみる。

それは母親が作ってくれたババロアでした。

そんな懐かしい思い出を振り返りながら涙するはず。

 

生きることは誰かの光になること。

自分自身の命をすり減らすことで他の誰かの光になる。

 

読み終えたあなたもこう言うはず

 

ごちそうさまでした

 

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【SLEEP/ショーン・スティーブンソン】Book Log 3


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睡眠不足は、大量の酒やマリファナを摂取した状態と同等の影響を学業の成績に及ぼすことが明らかになった。

衝撃の一文だった。

睡眠不足が体に良くないことはわかっていたが、こんなになんだ!と。

 

熟睡を確実にもたらす魔法の方程式に近づける重要な要素は、

① 日中に太陽光を浴びる量を増やし、

② 夜に浴びる光の量を減らす。

ことである。

コンピュータ、スマホなどのブルーライトは睡眠には害を与える存在。

 

でも、触ってしまう習慣がついている人にとって、急にやめてくれといわれても

中々難しい。

習慣を無くせるかどうかは、

代わりに楽しいことがあるかどうか。

ただ単に習慣をなくすのではなく、楽しいものを見つけることが重要だ。と述べる。

 

これは、子どもへの教育でも同じことがいえるのではないだろうか。

「何かをやめなさい!」というだけでは、なかなか子どもの行動は変わらない。

代わりに何をするのか。を示す必要がある。

 

「友だちを叩くのはやめましょう。やってはいけない。」

「嫌な気もちになったら、先生を呼びなさい。」とかである。

 

 

夜に何か作業をするとき、光は赤色に近いライトの光がいい。

そして、カフェにいって何を頼むか迷った時は、

カモミールティー」を頼んでみよう。安眠を促すようだ。

 

この本の良いところは、実践が簡単なものがたくさん散りばめられているところである。

ぜひ、ご実践を。

最後に、読書ノートを添付します。

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SLEEP 読書ノート

#SLEEP #読書 #読了 #睡眠

 

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